特別支援学校に放デイは送迎してくれる?事前に確認すべきこととは

特別支援学校に放デイは送迎してくれる?事前に確認すべきこととは
お悩み

子供が特別支援学校に入学予定だけど、放デイは学校にお迎えしてくれるのかな?

お悩み

仕事をしたいから、学校のお迎えだけでも放デイにしてほしい……

本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、特別支援学校に通う子供の放デイお迎え事情について解説します。

この記事でわかること
  • 放デイは特別支援学校へのお迎えはしてくれるのか
  • 【体験談】息子が入学した後の送迎状況
  • 特別支援学校入学後の放デイの送迎で確認すべきこと

特別支援学校や特別支援学級に通う子供を持つ保護者にとって、放課後等デイサービス(放デイ)の送迎は大きな関心事のひとつではないでしょうか。

  • 学校まで迎えに来てもらえるのか
  • スクールバスとの兼ね合いはどうなるのか
  • 送迎トラブルがあったらどうすればいいのか
たじみゆ

私も、入学前はこのように悩んでいました

本記事では、私自身の体験談も交えながら、放デイと学校の連携、送迎サービスの仕組みや注意点について詳しくまとめました。

目次

放デイは特別支援学校へのお迎えはしてくれる?

障害のある子の放課後や休日の過ごし方として放デイの利用を考えている方も多いのではないでしょうか。

放デイの多くは、学校へのお迎えや自宅への送迎をしてくれるところも多く、学校側の対応も進んでいます。

本章では、放デイの送迎サービスについて、解説していきます。

「送迎付き」をアピールしている放デイは多い

障害児育児をしている家庭でも共働きが増えてきており、送迎サービスを提供している放デイも増えてきています。

たじみゆ

私は車の運転が苦手なので、送迎付きの放デイ一択で選んでいました

ただし、送迎付きと書かれていても、必ずしもすべての学校に対応できるわけではありません。

対応エリア外の場合や、送迎に使える車両・スタッフの数に限りがある場合は、受け入れが難しいケースもあると理解しておきましょう。

たじみゆ

送迎サービスを利用したい場合には、希望する学校への送迎実績があるかを事前に確認することが大切です

特別支援学校・支援学級側の対応も進んでいる

特別支援学校や支援学級の側も、放デイの送迎を受け入れる体制が整ってきています。

多くの学校では、放課後に送迎車が正門や専用スペースに入れるように配慮されており、先生方が付き添って子どもを車まで誘導してくれることもあります。

先生方も子供たちの放課後の過ごし方を把握し、ボードなどで見える化しているところがほとんどです。

たじみゆ

先生方が放デイへの引き渡しまで担当してくれると、送迎ミスなどや子供の迷子も減らせるので非常に安心です

とはいえ、学校によっては保護者が送り迎えをすることを原則としている場合もありますし、送迎対応の時間に制約がある場合もあります。

たじみゆ

そのため、まずは在籍している学校に確認をとり、放デイ側とも相談して調整することが必要です

実際には放デイと学校の距離や他の利用者の状況による

放デイ側も学校側も送迎対応にポジティブなところが多いですが、実際に送迎対応してもらえるかは放デイと学校の位置関係や他の利用者との状況にもよります。

学校と放デイが近ければ送迎対応してもらえる場合もありますが、遠い場合は断られることもあるでしょう。

他にも、送迎サービスの利用者が多い場合、放デイと離れている学校や送迎タイミングが合わず送迎を断られることもあります。

たじみゆ

このあたりは利用者状況にもよるので、放デイ見学時や契約時に丁寧に確認しておくことが大切です

また、送迎では安全性が求められるため、他の児童に危害を加える恐れがある子供や座席にじっと座っていることが難しい子供は送迎を断られることもあります。

【体験談】息子が入学した後の送迎状況

私も入学前は学校→放デイ→自宅の送迎を希望しておりました。

たじみゆ

少しでも放デイで過ごす時間を長くしてほしいし、保護者の負担を減らしたいと考えていたからです

とはいえ、息子の通う支援学校は現在工事中であり、放デイの送迎車が駐車できるスペースはなく、実際にはスクールバスのバス停に放デイのスタッフさんが迎えに来てくれています。

本章では、息子が特別支援学校に入学した後の送迎状況を詳しく紹介していきます。

最初の希望は特別支援学校に放デイが直接お迎え

息子の入学前に放デイを探していたとき、私が1番望んでいたのは特別支援学校に直接お迎えに来てもらえることでした。

学校へのお迎えを希望していた理由
  • 放デイで過ごす時間を少しでも確保して上げたい
  • 低学年のうちは体力が少ないので車で移動させてあげたい
  • 保護者の送迎負担を少しでも減らしたい

放デイに問い合わせたところ「対応エリア外ではあるが、少し離れた別の支援学校に送迎している実績もあるので、息子くんの通う学校へも送迎可能です!」とのことでした。

とはいえ、4月の年度初めにならないと利用者全体の送迎コースや時間が読めないため、確約はできないともお話されていました。

たじみゆ

ちょっと不安な気持ちはありましたが、放デイはすぐに空きがなくなるので、ダメならまた探そうと思い、今通っているところと契約した記憶があります

実際にはスクールバスのバス停に放デイがお迎え

4月に入ってみると、息子と同学年(新1年生)の利用者が多く、特別支援学校への送迎は難しいとのことでした。

送迎が難しいと言われた理由
  • 他の利用者との兼ね合い(場所や時間)
  • 息子の通う学校には放デイ用の駐車スペースがない(駐車スペースはあるが学校から徒歩数分)

自宅にお迎えする形になりそうと言われましたが、交渉の結果、スクールバスのバス停に来てもらうこととなりました。

ちなみに、息子の通う学校と放デイ、自宅、スクールバスバス停の位置関係はこんな感じです。

自宅・学校・放デイの位置関係図
たじみゆ

自宅にお迎えに来てもらうと、放デイで遊ぶ時間が全然なくなるので、バス停まで来てもらえて助かっています

ただ、スクールバスのバス停お迎えだと、学校の先生と放デイのスタッフさんで直接子供を引き渡すわけではないので、息子がバス停に取り残されたらどうしようという不安は残っています。

私も入学後1ヶ月ほどは付き添いでお迎え

最初はバスの時間が読めないこともあり、息子がバス停でおきざりになってしまうことを恐れ、私もバス停に迎えに行っていました。

  • 私と放デイスタッフさんでバス停にお迎え
  • 息子とスタッフさんは放デイに移動
  • 私のみ帰宅

上記のような方法で1ヵ月ほど様子を見ていました。

「いつまで私はバス停に行くんだろうな」と思っていたところ、一度だけ私がお迎えに遅れた日がありました……。

放デイスタッフさんがそれを見て「お母さん、次からは来なくて良いですよ~」と言ってくれ、私はお役御免となりました。

たじみゆ

「そうだよね、息子とスタッフさんで私を待つ時間無駄だったよね……」と申し訳なくなりました

たまにSNSなどでは放デイの送迎による迷子や事故などを見て不安になることもありますが、息子の場合は毎回スクールバスのバス停にスタッフさんが間に合うように来てくれています。

また、放デイに入室したときにはアプリで通知が来ますし、スクールバスの居場所もリアルタイムでわかるので、こまめに確認し不測の事態に対応できるようにしています。

特別支援学校入学後の放デイの送迎で確認すべきこと

ここまで話してきたように、放デイの送迎サービスを利用できるかは、結局のところ、学校側の受入れ体制と放デイの状況などによって決まります。

「こんなはずじゃなかった」とならないように、放デイの送迎サービスを利用したい場合には、以下のようなことを確認しておくと安心です。

  • 放デイは「学校→放デイ」「放デイ→自宅」の送迎に対応しているか
  • 学校側は放デイのお迎えを許可しているか
  • 放デイがお迎えするにあたり学校側で必要な手続きはあるか
  • 学校は子供たちの下校にどのような対応をしているか
  • 放デイのお迎えが遅れたときの対応方法

それぞれ詳しく解説していきます。

放デイは「学校→放デイ」「放デイ→自宅」の送迎に対応しているか

まず確認すべきは、放デイがどの範囲まで送迎してくれるのかという点です。

多くの放デイでは「学校→放デイ」「放デイ→自宅」の両方に対応していますが、中には「学校からのお迎えは不可」「自宅送迎のみ対応」といった施設もあります。

たじみゆ

例えば、学校近くにある放デイを選んだ場合、学校へのお迎えはしてくれるけど、自宅への送りは不可といったケースもあります

ほとんどの放デイでは送迎対応エリアを決めているので、事前に確認しておくことが大切です。

学校側は放デイのお迎えを許可しているか

放デイが送迎を希望していても、学校側が認めていなければ実現できません。

とはいえ、多くの特別支援学校では、放デイの送迎車が校内やバス乗降場所に入れるようになっており、引き渡しの仕組みも整っています。

しかし、一部の学校では安全上の理由や校則により、保護者が迎えに来ることとしている場合があります。

たじみゆ

事前に学校の方針を確認し、放デイと学校の双方に了承を得ておくことが必要です

放デイがお迎えするにあたり学校側で必要な手続きはあるか

送迎をスムーズに行うために、学校側で所定の手続きが必要となることがほとんどです。

多くの場合では、以下のような手続きが必要となります。

  • 放デイが迎えに来る日・時間を記載した届け出
  • 放デイの送迎車や車種・ナンバー
  • 放デイの担当者・連絡先の共有

こうした書類は、年度初めや利用開始前に提出を求められることが多く、手続きが済んでいないと当日スムーズに引き渡しできないこともあります。

たじみゆ

普段は送迎希望していても、年度初めの送迎は難しいかもしれないと思っておきましょう

またこれらの手続きは、放デイの協力が必要なこともあるので、保護者が学校側と放デイ側の間に立って調整する意識を持つことが大切です

学校は子供たちの下校にどのような対応をしているか

学校がどのように子供たちの下校を管理しているかも重要です。

特別支援学校では、安全面から先生が放デイのスタッフに直接引き渡す仕組みをとっていることがほとんどです。

一方で、支援学級の場合、通っている児童の人数が多い場合や学童を利用している場合もあり、送迎は子供たち主体で行っているケースもあるようです。

たじみゆ

低学年の場合は、曜日や時間間隔を持つことやスケジュールの把握が難しい場合もあるため、先生がきっちり放デイに引き渡してくれるスタイルが安心ですね

放デイのお迎えが遅れたときの対応方法

最後に、不測の事態が起こったときの対応についても確認しておくことを強くおすすめします。

交通渋滞や天候、他の利用者の状況によっては、放デイのお迎えが遅れてしまうこともあります。

予定よりお迎えが遅れた場合、学校で子供が待つことは可能なのか、誰か子供に付き添ってくれているのかなどを確認しておきましょう。

たじみゆ

同時に、放デイ側にも万が一お迎えが遅れたらどのように対処をするのかを聞いておくと安心です

ちなみに、我が家の場合、スクールバスのバス停にお迎えなので、以下のように放デイに伝えています。

  • 時間までにバス停にお迎えが来ないと、バスが発車してしまう
  • 子供はバス停の終点まで乗せられた後、学校に戻る
  • 万が一、間に合わなければまずは私に連絡してほしい(バス停まで私が行くか、学校に私が連絡するので)

上記のように伝えた結果、息子のお迎えは送迎の中でも優先度高めにしてくれており、今のところ放デイのお迎えが遅れたことはありません。

たじみゆ

本当にありがたいです!

放課後等デイサービスと学校の連携に関するガイドライン

放課後等デイサービス(放デイ)と特別支援学校・支援学級は、子供の放課後を安全かつ充実したものにするために連携が欠かせません。

実際に、文部科学省や厚生労働省からは、学校と福祉サービスが協力して子供の生活全体を支えることを求める通知やガイドラインが出されています。

現場での連携の仕組みは学校や地域によって大きく異なるものの、保護者も基本的な考え方やガイドラインの内容を知っておくと安心です。

ガイドラインでは「子供の最善の利益を優先すること」が基本原則とされています。

学校と放デイが連携することで、学習面だけでなく生活スキルや社会性の育成も一貫性をもって支援できると考えられています。

そのために、以下のように、日常的に情報を共有する体制が求められます。

  • 学校での学習・生活の様子を放デイに伝える
  • 放デイでの取り組みや子供の様子を学校に報告する
  • 必要に応じて個別の支援会議(ケース会議)を開く

送迎に関しても基本的には子供の利益を優先することとされており、中でも安全に引き渡せるように誰がどこでどのようにお迎えをするのかは、明確にしておくことが求められます。

参考:放課後等デイサービスガイドライン|厚生労働省

参考:放課後等デイサービスガイドライン|こども家庭庁

【補足】放デイと学校の連携は保護者が間に立つ方がスムーズに進む

保護者の負担軽減を考えるのであれば、学校と放デイが直接やり取りをし、保護者は見守るだけが楽だと感じる方もいるかもしれません。

しかし実際には、保護者が学校と放デイの間に調整役を担う方がスムーズに進むことがほとんどです。

保護者が調整役になるべき理由
  • 学校も放デイも現場の仕事で忙しく情報共有まで手が回らないことがある
  • 情報共有するにあたり、個人情報保護の観点から保護者の同意が必要となる
  • 学校と放デイで重視していることや支援ニーズがずれてしまうことがある

特に、情報共有については保護者の同意があってから学校や放デイが動いてくれることがほとんどです。

そのため、学校の面談や放デイのモニタリングにて「学校・放デイで連携を取り、同じ方向を向いて支援をしていきたい」「そのために必要な情報があれば、まずは保護者に伝えてほしい」と伝えておくと良いでしょう。

また、私の場合、息子の情報で隠したいものはないので、病院や学校、放デイの資料は基本的にすべて各機関に共有しています。

  • 学校からもらった個別支援計画
  • 放デイの様子
  • 知能検査や視力検査の結果
たじみゆ

上記はもらったらコピーを取り、各機関に渡しています

近年では、子供に関する情報をひとまとめにしたサポートブックなどを目にすることもあります。

学校や放デイ、医療機関などでどんな資料が必要か、どんな形式で渡せば良いのかを確認してみるのも良いでしょう。

放デイの送迎サービスについてよくある質問

最後に、放デイの送迎サービスについてよくある質問を回答と共に紹介していきます。

学校を休んだ日は放課後等デイサービスを利用することはできますか?

病気やケガなど体調不良で学校を休んだ場合には、放デイも休んだ方が良いでしょう。

一方で、家庭の事情で学校を休み子供は元気であれば、放デイを利用できる場合もあります。

とはいえ、施設によって対応は異なるため、利用を検討している放デイに事前に確認しておくと安心です。

放課後等デイサービスは学校に送迎してくれますか?

多くの放デイでは「学校→放デイ」「放デイ→自宅」までの送迎を行っています。

特別支援学校や支援学級に在籍している子供の場合、学校から直接放デイに迎えに来てくれるケースが増えています。

ただし、すべての施設で対応しているわけではなく、利用状況によっても変わってくるので事前に確認しておくと安心です。

放課後等デイサービスは学校訪問をしてくれますか?

放デイによっては、送迎だけでなく「学校訪問」を行っているところもあります。

これは、放デイのスタッフが学校を訪れ、担任や支援学級の先生と情報共有をする取り組みです。

学校での様子を知ることで、放デイでの支援につなげられるメリットがあります。

息子の場合、研究機関や学校関係者向けの公開日に放デイスタッフさんが学校訪問をしてくれました。

放課後等デイサービスによる送迎トラブルにはどんなものがありますか?

放デイの送迎は便利な一方で、トラブルが起きる可能性もゼロではありません。

よくあるのは、交通渋滞や悪天候による送迎の遅れです。

他には、複数の子供を一度に送迎するために、ルートが長くなり帰宅時間が遅れるといったこともあります。

さらに、稀ではありますが「送迎時間の連絡がうまく伝わらない」「車の乗り降りの際にスタッフと子供の間でトラブルが起きる」といったケースもあるようです。

【まとめ】放デイの送迎を希望するなら事前のリサーチ・すり合わせが大切です

放デイの送迎は多くの家庭にとって非常にありがたいものですが、施設や学校によって対応が異なるため事前の確認が欠かせません。

  • 学校への直接送迎が可能か
  • 必要な手続きは何か
  • 万が一、お迎えが遅れたらどうすればいいのか

上記のようなことを確認しておくと安心です。

ただ、放デイの送迎サービスを利用できるかは、学校と放デイの距離や他の利用者の状況によっても変わってきます。

すべて希望通りにはいかないこともあると理解し、学校・放デイの間に立ち調整役として動くことが大切だと感じました。

特別支援学校に放デイは送迎してくれる?事前に確認すべきこととは

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この記事を書いた人

7歳女の子・4歳男の子(病気の後遺症あり)のママ/ 障害児を育てているママ・パパ向けに家計管理・資産形成に関する情報発信中 / 新NISAで老後資金・子供に遺すお金を作るため準備中/本業はWebライター(金融・相続)/ FP2級

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