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子供に障害があるから、小学校はどこに通わせようか悩んでいます……。選び方を知りたい……
私は通いやすさや子供が無理なく馴染めそうかを基準に選んでいます
本記事では、上記のようにお悩みの人に向け、障害児の小学校の選び方を解説していきます!
2024年に息子は年長になり、就学相談が始まりました。
軽度知的障害であり弱視である息子は、普通学級は難しいな〜と考えています。
息子の就学相談にあたり、障害のある子の小学校の選択肢を学びましたので、本記事で解説していきます。
- 8歳娘・5歳息子を育児中
- 息子は急性脳症の後遺症で弱視+軽度知的障害
- FP2級・Webライター歴8年
- 障害児が通う小学校の選択肢
- 障害児が小学校を選ぶときの基準
- 小学校選びで悩んだときの対処法
【発達障害・知的障害】障害児が通う小学校の選択肢
発達障害や知的障害のある子を抱える親として、小学校選びは非常に重要な決断です。
障害児が通う小学校の選択肢は、下記の通りです。
- 通常学級(普通級)
- 通級指導教室
- 特別支援学級
- 特別支援学校
それぞれ詳しく見ていきましょう。
通常学級(普通級)
通常学級は、いわゆる普通学級であり、定型発達の子供と同じ教室で学びます。
障害のある子を普通学級に通わせるメリットとデメリットは、下記の通りです。
- 定型発達と同じ教室で学べる
- 児童の人数が多く社会性を身につけやすい
- 定型発達と同じ教材、進度で学べる
- 教師、児童が障害の特性を理解してくれない恐れがある
- 合理的配慮をしてもらえない可能性がある
- 障害の程度、種類によっては普通学級では授業についていけない恐れがある
障害のある子を通常学級に通わせたい場合は、教師が障害の特性に理解があるか、適切な支援を行えるかどうかを確認しておく必要があります。
通級指導教室
通級指導教室は、通常学級に在籍しながら、特定の時間帯に別の教室で専門的な指導を受ける仕組みです。
障害のある子を通級に通わせるメリットとデメリットは、それぞれ下記の通りです。
- 通常学級で児童と交流しつつ、必要な支援を受けられる
- 本人にあった支援を通級で受けられる
- 通級指導教室の数と質は自治体によって差がある
- 通級に行くときに親の送迎が必要なことも多い
- 子供の学年が上がると通級に行くことを嫌がる場合がある
例えば、私の住んでいる地域では、通級が設置されている小学校は限られています。
また、私の住んでいる地域では通級は情緒級しかないので、軽度知的障害の息子に合う支援は期待できません。
特別支援学級
特別支援学級は、障害のある子供たちを対象にしたクラスで、より個別的な指導を提供します。
小人数での授業が行われ、各児童の特性に応じた教育プランが作成されます。
子供に合う支援、教育を行ってくれるのが特徴です
特別支援学級に子供を通わせるメリットとデメリットは、下記の通りです。
- 少人数で子供に合った支援をしてもらいやすい
- 音楽や図工、体育は通常学級で学べる場合もある
- 放デイとの連携も積極的に行ってくれる場合がある
- 特別支援学校と異なり、専門資格を持つ教員が担当しない場合もある
- 地域によって、特別支援学級の質や数に差がある
- 少人数学級+通常学級との交流が限られ、社会性が育ちにくい恐れがある
例えば、私の住んでいる地域では特別支援学級は知的級しか設置されていません。
しかし、後述しますが特別支援学校は中度・重度の子供が対象であり、障害の程度によっては希望しても入れない子もいます。
結果、通級は行けるものの通常学級は休みがちになる子もいるようです
特別支援学校
特別支援学校は、中度・重度の障害を持つ子どもたちに対して、より専門的な教育と支援を提供する学校です。
特別支援学校は小学校から中学校、高校まで一貫した支援が特徴ですが、枠が限られておりすべての子が入れるわけではありません。
特別支援学校のメリットとデメリットは、それぞれ下記の通りです。
- 医療・福祉・教育の連携を取りやすい
- 特別支援学校教諭を取得している教師が就いている
- 支援のノウハウが集まっており、就職支援も手厚い
- 枠が限られており、入学できる子は中度・重度の障害児など限られている
- 特別支援学校の数は多くなく、自宅から通いにくい場所にある可能性もある
- 地域によっては、特別支援学校に入学すると、支援学級・通常学級への転籍は難しい場合がある
私の住んでいる自治体でも、特別支援学校(知的)は、中度・重度の障害であり、発語がない子が対象であるそうです。
なので、特別支援学校の見学には行くものの息子は恐らく対象外であると担当者からは何度も言われています。
特別支援学校は障害の種類や運営元でさらに分類できる
特別支援学校は障害のある子どもたちに専門的な教育と支援を提供する学校ですが、種類や運営元によってさらに細かく分類可能です。
具体的には、下記の基準で分類可能です。
- 障害の種類
- 運営元
それぞれ詳しく見ていきましょう。
障害の種類
特別支援学校は、子供の障害の種類に応じて、下記の学校に分かれています。
盲学校 | 視覚的な情報取得が困難な子どもたちに対して、点字や拡大教材を使用した指導を行う |
ろう学校 | 聴覚障害を持つ子どもたちが通う学校で、手話や口話を使った指導を行う |
特別支援学校(知的障害) | 子どもの発達段階に合わせた個別の教育プランを提供する 生活スキルや社会適応スキルの習得に重点を置き、子どもの自立を支援する |
特別支援学校(肢体不自由) | 子供一人ひとりの特性や障害にあった教育プランを提供する 肢体不自由にともなう身体の動きやコミュニケーションの障害に応じた指導を行う |
特別支援学校(病弱・身体虚弱) | 病弱や身体虚弱などにより医療や生活上の管理が必要な子供が通う 病院に隣接、併用されている学校も多い |
運営元
特別支援学校は、都道府県や国立大学など、運営元によっても分類可能です。
都道府県 | ・多くの特別支援学校は、都道府県が運営している ・各地域にバランスよく設置されており、住んでいる地域や障害の内容によって通える特別支援学校がある程度決まっている |
国立大学 | ・一部の特別支援学校は国立大学の附属として運営されている ・国立大学に設置されている教育学部の研究対象としての側面もあり、少人数制+通える子は限定されている |
私立 | ・数は少ないものの私立の特別支援学校も存在する ・独自の教育理念やカリキュラムを持ち、インクルーシブ教育を実践している場合も多い ・私立なので小学校・中学校であっても学費がかかる |
国立大学附属の特別支援学校は、設備なども違うのかなと思って調べたのですが、私の住んでいる地域からは遠すぎて断念しました……
地域の特別支援学校と異なり、国立大学附属の特別支援学校はスクールバスを用意していないことも多いです
特別支援学校などへの入学は就学相談を受ける必要がある
特別支援学校や特別支援学級など通常学級以外に子供を入学させたい場合は、就学相談を受ける必要があります。
障害があるからといって、自動的に子供に合う小学校を選んでもらえるわけではありません
就学相談は年中の2~3月、年長の4~6月頃に始まり、下記の見学や体験会、面談などを行うことが多いです。
- 入学希望の先の小学校を見学、体験する
- 教育委員会や医師、就学相談の担当者と面談をする
上記を何度か繰り返し、年長の秋から冬頃になってようやく子供の入学先が決定します。
就学相談を受ける場合、年長の春から夏は結構忙しいと感じています!お互い頑張りましょう
就学相談の流れやおおよそのスケジュールは、下記の記事でも詳しく紹介しています。
【体験談】障害のある息子の小学校の選び方
息子は生後2ヶ月で急性脳症になり、後遺症として弱視と軽度知的障害があります。
赤ちゃんのときから「障害のある子」として育てていたため、就学相談や小学校の選び方についても、幼稚園時代からかなり情報を集めていました。
私が息子の小学校選びの基準にしたことは、主に下記の通りです。
- 本人が楽しく通えそうか
- 立地・スクールバスの有無
- 放課後等デイサービスや病院と連携してくれそうか
- 教育内容・方法
- 行事の内容
- 先生方の対応・専門性
- 中学・高校の進学先
それぞれ詳しく紹介していきます。
本人が楽しく通えそうか
大前提として、親の希望よりも学校のキャパよりも、息子が楽しく通えそうかは最優先したいなと考えています。
就学相談では、入学希望先の小学校で体験授業も受けさせてもらえるので、何度か参加して比較しました。
後は、見学会で通っている児童を見て、息子と雰囲気が似ているかも確認しました
立地・スクールバスの有無
小学校は6年間通うので、立地やスクールバスの有無も重視しています。
高学年になれば子供が1人で通うのかはわかりませんが、様々な可能性を考慮しておきたいです。
息子の場合、支援学級のある小学校は徒歩15分程度で、盲学校や特別支援学校はスクールバスが運行しています。
放課後等デイサービスや病院と連携してくれそうか
小学校入学後は放デイを利用したいので、先生が放デイに引き渡しまでしてくれるかを確認しました。
どの小学校も「教師が責任もって引き渡しますし、児童の放課後の予定・行先も見える化しています!」と言われ安心しました
他にも、息子は見る能力とそれ以外の能力に大きな差があるので、学習方法で困った際に病院などの専門機関と連携してくれそうかも気になります。
もっとはっきり言ってしまえば、医師など専門家の意見に耳を傾けてくれるのかは、気になるところです
教育内容・方法
学習レベルや学習の進め方も、就学相談の見学会では丁寧に確認しました。
息子は年長時点で軽度知的障害であり、今後も定型発達の子と比べてどんどん成長に遅れが生じる可能性があるからです。
息子のペースに合わせてくれそうかはもちろん気になりますが、弱視のある息子にとってICT教育やタブレット教材をどのように活用するかも気になります。
個人的には、デジタル機器の使用は避けられないので、息子がどんどん自分で使えるようになってほしいです
行事の内容
地域の支援学級に見学に行ったら行事が思っていた以上に充実していたので、他の小学校も行事の内容が気になっているところです。
支援学級は毎年お泊り授業をやってくれるそうです!楽しみ!
机の上での学習に限界があるからこそ、楽しい経験をいっぱいできる小学校を選んであげたいです。
先生方の対応・専門性
息子は軽度知的障害であり、どうしても先生によるフォローが必要なので、先生の対応や言葉かけも非常に気になります。
見学先の学校はいずれも先生と児童の間に信頼関係があり、安心して任せられそうな様子でした
先生も児童もクラスの子(担任の先生)以外も把握できていて、学校内で挨拶が多かったのが印象的でした。
中学・高校の進学先
通っている児童は、どんな中学や高校に進むかも気になるところです。
一方で、私の地域では中学の支援学級は学区がないらしく、人気の学校とそうではないエリアで差が出やすいとのことです。
自宅から1番通いやすい支援学級は人気校で毎年抽選みたいで、今からドキドキします……
就学相談を受けると、つい目の前の小学校入学だけを考えてしまいますが、中学や高校、その先も少しだけ考えてあげられると良いかなと思いました!
障害児の小学校選びで悩んだときの対処法
障害のある子の小学校選びは、親御さんにとって非常に悩ましい問題かと思います。
就学相談を迎える前に神経内科の医師や療育のスタッフさんに相談したところ、下記のようにアドバイスをもらいました。
- まずは情報集めに集中する
- 1人で決めず専門家にも相談する
- 子供が楽に通えそうな進路を選ぶ
それぞれ詳しく紹介していきます。
まずは情報集めに集中する
就学相談はいくつかの段階に分かれ、最初にすべきことは「情報収集」だと様々な人に言われました。
情報が集まらない中、先のことを考えると不安になるからだそうです
- 情報を集める
- 集まった情報を整理する
- 子供にとって最も合う小学校を選択する
- 入学予定の小学校で過ごす準備を進める
上記のように、段階別にやることをこなすと、目の前のことに集中しやすいと、医師からはアドバイスを受けました。
私も夏までは情報収集に徹しています!
1人で決めず専門家にも相談する
情報を集めた後は、親が突っ走って希望の小学校を決めるのではなく、専門家も頼ることをおすすめされました。
かかりつけ医は、情報を用意してくれれば一緒に子供に合う小学校見つけられるよ!と言ってくれました。嬉しかったです
その地域の障害のある子を長年見てきた医師であれば、就学相談についての情報も持っている場合もあります。
他にも、長年子供を見てくれている療育のスタッフさんや就学相談の担当者に相談してみるのも良いでしょう。
子供が楽に通えそうな進路を選ぶ
情報をたくさん集めても、専門家に相談しても、最終的に決断するのは親なので「どこの小学校に入学させよう」「本当に、この選択で良かったのかな」と不安になってしまうこともあるはずです。
小学校生活は6年間続きますし、無理して入学させても、学校になじめない恐れもあれば、場合によっては不登校になる可能性もあるからです。
- 子供は楽しく通えそうか
- 通学しやすい距離か
- 学習レベルが子供に合っているか
- 先生やスタッフは信頼できそうか
公立の学校の場合、先生の異動によって学校の雰囲気も徐々に変わる可能性はありますが、それでも現時点で子供が無理に頑張りすぎないで通えそうな学校を選ぶのも選択肢のひとつです。
障害児の小学校選びについてよくある質問
最後に、障害のある子の小学校選びについてよくある質問を回答と共に紹介していきます。
- 障害児の学校選びの選択肢は?
- 障害のある子の小学校選びは、障害の程度や種類にもよりますが、主に下記の通りです。
・通常学級(普通学級)
・通級
・支援学級
・支援学校
自治体によって、障害の程度や種類によって受け入れ先が変わる場合もあるので、事前に就学相談にて確認をしておきましょう。
- 情緒支援級はどんな子が通うのですか?
- 情緒支援級とは、知的障害がなく情緒面やコミュニケーション面に不安や困りごとを持つ子が通います。
知的障害はない子が通うため、学習ペースは通常学級と変わらず進む場合も多いです。
- 支援級のメリットは?
- 支援級のメリットは、下記の通りです。
・少人数で子供に合った支援をしてもらいやすい
・音楽や図工、体育は通常学級で学べる場合もある
・放デイとの連携も積極的に行ってくれる場合がある
- 支援級のデメリットは?
- 支援級のデメリットは、下記の通りです。
・特別支援学校と異なり、専門資格を持つ教員が担当しない場合もある
・地域によって、特別支援学級の質や数に差がある
・少人数学級+通常学級との交流が限られ、社会性が育ちにくい恐れがある
- 支援学校のメリットは?
- 支援学校に子供を通わせるメリットは、主に下記の通りです。
・医療・福祉・教育の連携を取りやすい
・特別支援学校教諭を取得している教師が就いている
・支援のノウハウが集まっており、就職支援も手厚い
- 支援学校のデメリットは?
- 支援学校に子供を通わせるデメリットは、主に下記の通りです。
・枠が限られており、入学できる子は中度・重度の障害児など限られている
・特別支援学校の数は多くなく、自宅から通いにくい場所にある可能性もある
・地域によっては、特別支援学校に入学すると、支援学級・通常学級への転籍は難しい場合がある
- 小学校は障害・特性に対してどのように合理的配慮をしてくれる?
- 小学校によって差がありますが、下記のように合理的配慮を行ってくれる場合があります。
・聴覚過敏の子供に対し、机・椅子をひく音が気にならないように緩衝材をつける
・黒板周りの掲示物の情報量を減らし、必要な情報をわかりやすくする
・授業・試験でパソコンでの文字入力を支援、許可する
- 発達障害の子供は学校でどんなトラブルを起こしやすい?
- 小学校低学年のうちは、授業中に集中していられない、宿題や持ち物の忘れ物が多いなどのトラブルが多いです。
そして、学年が上がるにつれ協調性が求められる機会が増え、自分と他者の違いが気になる発達段階になると友人関係のトラブルに悩まされる場合もあります。
【まとめ】障害児の小学校の選び方は自治体による差が大きい
就学相談をしてみてわかったのですが、障害のある子の小学校選びは自治体による差が非常に大きいです。
例えば、私の自治体では支援学級は全小学校に設置されていなく、定型発達の上の子が通う小学校には支援学級がありません。
他にも、特別支援学級(知的)は中度知的障害でないと入学は厳しいともいわれています。
このように、お住いの地域や子供の障害によって入学できる小学校の選択肢は異なります。
まずは、就学相談を受けて子供にはどんな選択肢があるのか、子供に合う小学校はどこか探していく必要があるでしょう。
文章にすると簡単ですが、就学相談は親子共に時間も取られ、子供の障害や現実を受け止めなければならない場面も多く非常に辛いです。
この記事を読んだ人が1人でも多く、就学相談を乗り切り、子供が楽しい小学校生活を送れることを願っています。
読んでいただきありがとうございました!
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