
子供が特別支援学校に入学予定なんだけど、GPSは持たせた方が良いかな?



上の子はキッズスマホを持たせているけど、下の子は知的障害もあるし、使いこなせなさそう……
本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、特別支援学校に通う子供にはGPSを持たせた方が良いのかを解説していきます。
- 特別支援学校に通う子供にはGPSを持たせた方が良いのか
- 特別支援学校に入学する子供におすすめの見守りGPS3選
特別支援学校への入学を控えると「子供にGPSは必要なの?」と悩む親御さんは多いのではないでしょうか。
発語がなく困ったことがあっても周囲に頼れない子供や、衝動性が強く迷子などのトラブルが不安な子供の場合には、登下校や放課後の移動時に備えてGPSを持たせることを検討しても良いでしょう。
一方、特別支援学校に通うにあたり、スクールバスを利用する場合や保護者が送迎する場合には、GPSを持たせる必要がないこともあります。



実際、私も弱視+軽度知的障害の子供がいますが、子供1人で出歩くことがないため、GPSは持たせていません
本記事では、実体験や同じ学校に通う保護者との雑談をもとに、特別支援学校に通う子供にGPSは必要なのかを解説していきます。




特別支援学校に通う子はGPSが必要?
特別支援学校に通う子供にGPSを持たせるかは、子供が1人で登下校するかによります。
保護者が送迎する場合や、スクールバスを利用する場合には、不要と感じることもあるでしょう。
詳しく解説していきます。
1人で通学する子は必要
年齢にかかわらず、子供1人で登下校をするなら、GPSを持たせておくと安心です。
小学生であれば安価なGPSで良いですし、中高生であればスマホにGPSアプリなどを入れておけば良いでしょう。



共働き家庭も増え、近所の人の目も届きにくくなる昨今では、定型発達の子供であってもGPSは必須です
保護者の付き添い通学・スクールバスの場合は不要
一方、特別支援学校の場合、保護者が毎日送迎したり、スクールバスを利用したりするケースもあるでしょう。
このようなケースで、子供が1人になる時間が発生しないのであれば、GPSは不要かもしれません。
なお、息子の学校でも導入されているのですが、多くのスクールバスはアプリやブラウザ上で現在地を確認できるようになっています。
そのため、子供にGPSを持たせていなくても、バスがどの辺りにいるかはわかり、お迎えに行くタイミングなどもつかみやすくなっています。



校外学習など普段と違う場所に行く際に不安であれば、その日だけレンタルや一時的にスマートタグを活用する手もあります
放デイへの引き渡しなど不安があれば必要
授業が終わってそのまま帰宅せず、放課後等デイサービスを利用する場合には、状況に応じてGPSを持たせても良いでしょう。
放デイの送迎がキッチリしていれば良いのですが、お迎え忘れ、保護者との連絡ミスなどが起きてしまったとSNSの投稿などで見かける場合もあります。
また、子供の特性によっては衝動性が強く、職員がきちんと見ていても一瞬の間に迷子になってしまう可能性もゼロではありません。



このような万が一の事態が起きたとき、GPSを子供に持たせていれば捜索しやすくなります


【体験談】特別支援学校に入学した息子にはGPSを買わなかった
2025年に、弱視+軽度知的障害の息子が特別支援学校に入学しましたが、GPSは持たせないことにしました。
本章では、GPSを持たせていない理由や、1学期間過ごしてみてどうだったかを紹介していきます。
朝は保護者付き添い+スクールバス登校だから
息子はスクールバス登校であり、バス停までも保護者や移動支援の方が見送る必要があります。
基本的に、息子が1人で外を出歩くことはないので、GPSの必要性を感じませんでした。
また、スクールバスの利用者も数人と少なく、息子の座席は一番前なので、乗務員の降ろし忘れなどが起きるリスクも低いはずです。



機能がシンプルなGPSは月額数百円程度ですが、節約することにしました
放課後はバス停に放デイが迎えに来るから
放課後は、保護者によるお迎えの他に、放デイの送迎車がバス停まで迎えに来ることもあります。



放課後についても、息子が1人で出歩く時間はありません
スクールバスと放デイの引き渡しのみ不安だったので、入学当初は私もバス停に行き、放デイスタッフがバス停に間に合っているのを確認していました。
息子が通う特別支援学校は割と近く、バス停からは車で15分前後なので、到着時間の大幅な遅れ等もなく何とかなっています。
【補足】上の子が使っているGPSを来年以降はお下がりするかも
一方で、息子が成長したら、いつか1人で行動する機会があるのかもしれないと思っています。
そういったケースでは、定型発達の上の子が利用しているGPSを貸しても良いなと思っています。



来年、上の子が5年生になり、スマホを持つ子も増えてきているので、上の子のGPSは不要になるかもしれません
特別支援学校に入学する子供におすすめのGPS3選
特別支援学校に入学する子供にどんなGPSを持たせるべきか、迷っている親御さんもいるのではないでしょうか。
障害や特性の種類、程度にもよりますが、特別支援学校に入学する子供に持たせるGPSは機能がシンプルなものがおすすめです。



反対に、高性能なGPSを希望するのであれば、いっそキッズスマホなどを持たせることも考えてみましょう
子供用GPSの中で機能がシンプルであり、おすすめのものは以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
みてねみまもりGPSトーク
- 初期費用5,680円+月額料金528円/月~
- ボイスメッセージ機能の有無によって契約プランを選べる
- 電池の持ちが2ヶ月と長め
みてねみまもりGPSトークは、我が家でも使っているGPSです。



上の子に持たせていて、ゆくゆくは下の子にお下がりする予定です
みてねみまもりGPSトークは機能がシンプルな点が魅力であり、GPSプランであれば子供の位置情報を親のスマホ端末などで確認するのみとなります。



子供と連絡を取り合う予定はなく、学校や放デイに着いたか知りたい場合におすすめです
なお、みてねみまもりGPSトークにはボイスメッセージ機能もあり、そちらのプランを選べば音声メッセージを送受信可能です。
個人的には、電池の持ちが最大2ヶ月と長く、しょっちゅう充電しなくて良い点が気に入っています。
過去に数回程度、システムエラーで位置情報を確認できないときがあったのですが、その場合も日割りで月額料金を割り引いてくれるので信頼できるなと感じました。
端末名 | みてねみまもりGPSトーク |
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測位方法 | GPS衛星5種( GPS / みちびき / BeiDou / Galileo / GLONASS ) アシストGPS( A-GPS ) Wi-Fi SBAS 携帯基地局 |
電池の持ち | 最大2ヶ月 |
メッセージ機能 | ボイスメッセージ (ボイスメッセージ付き GPSプランのみ) |
端末代 | 5,680円 |
月額費用 | ボイスメッセージ付き GPSプラン:748円(税込) GPSプラン:528円(税込) |
運営会社 | 株式会社MIXI |
coneco (コネコ)
- 子供と保護者ともにメッセージの送受信が可能
- 子供→保護者へは定見文の送信が可能
- 初期費用3,980円+月額料金480円/月~
coneco (コネコ) は、テキストメッセージ機能が付いた子供用GPSです。
ボイスメッセージはないので、読み書きができない子供は使いにくいですが、一方でASDなどで発語はないけど読み書きに不自由のない子供であれば利用できます。
子供から保護者に送るメッセージはあらかじめ登録した定型文を送信する形なので、自分で文章を組み立てることが苦手な子にもおすすめです。
また、GPS機能についても、以下のような基本的な機能が備わっています。
- 子供の位置情報追跡
- 指定したエリアに出入りしたことを知らせる「エリア通知」
- 乗り物で移動を始めたことを知らせる「のりもの通知」
端末名 | coneco (コネコ) |
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測位方法 | GPS GLONASS Galileo |
電池の持ち | 約4日間 |
メッセージ機能 | メッセージの送受信が可能 |
端末代 | 3,980円 |
月額費用 | 480円 |
運営会社 | カーメイト |
soranome(ソラノメ)
- 登録したエリアに出入りすると通知を受け取れる
- SOSボタンを押せば子供から位置情報と緊急情報を発信可能
- 移動履歴が30日前まで確認可能
メッセージ機能は不要だけど、何かあったときの緊急ボタンはほしいといった方におすすめなのが、soranome(ソラノメ)です。
GPS端末の中央部分のSOSボタンを押すと、保護者のスマホに緊急通知+子供の位置情報が届きます。
また、GPS機能は位置情報の追跡だけでなく、指定したエリアに出入りしたこともわかるので、林間学校や修学旅行など普段と違う場所に行くときにも便利です。
ただ、端末代が14,520円と他の子供用GPSより高いので、他のGPSではダメなのか一考する必要はあります。
端末名 | soranome(ソラノメ) |
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測位方法 | GPS みちびき GLONASS BeiDou Galileo A-GPS |
電池の持ち | 約1週間 |
メッセージ機能 | なし |
端末代 | 14,520円 ※初期事務手数料が別途3,300円かかる |
月額費用 | 539円 |
運営会社 | 株式会社グローバルコネクション |
特別支援学校に入学する子のGPSについてよくある質問
最後に、特別支援学校に入学する子供の見守りGPSについて、よくある質問を回答と共に紹介していきます。
- 小学生にGPSは必要?
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小学生にGPSが必要かどうかは、通学スタイルや子供の特性によって変わってきます。
例えば、入学後は1人で登下校する普通学級の子供はGPSがあった方が安全と考える保護者も多いでしょう。
一方、特別支援学校に通う子供であり、移動支援やスクールバス、保護者による送迎で登校する場合は不要と考える方もいます。実際、私も地域の公立小に通う上の子にはGPSを持たせていますが、特別支援学校に通っている下の子は子供1人で出歩く機会がないため、GPSを持たせていません。
- 小学校でGPSは禁止されている?
-
ほとんどの学校でGPS自体が禁止されていることはありません。
ただし、ボイスメッセージ機能付きのGPSやキッズスマホなどを持ち込む際には、許可制となっていることも多いのでご注意ください。
また、GPSを持たせる際に許可は必要ないとしても、授業中や休み時間などに子供が遊んでしまわないように使い方やランドセルにしまう場所などを指導しておく必要があります。
【まとめ】子供の通学スタイルや年齢・発達に合った機器を利用しましょう
特別支援学校に通う子供にGPSが必要かどうかは、通学方法や1人で移動する時間の有無が大きな判断基準になります。
保護者の付き添い登校やスクールバス登校であれば不要なこともありますが、1人通学や放課後の移動があるなら持たせておくと安心材料になるはずです。
また、年齢が上がり1人で移動する練習を始めたいなどの事情がある場合には、子供用GPSだけでなくシンプルなキッズスマホなどを検討しても良いかもしれません。
本記事で紹介した特別支援学校に入学する子供でも扱いやすいシンプルな見守りGPSは、以下の通りです。
このブログでは、弱視+軽度知的障害の息子を育てている経験をもとに、過去の私が困った情報や調べた情報を発信しています。



同じように悩む親御さんの手助けとなれば幸いです
ここまで読んでいただき、ありがとうございました
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