お悩み共働きのつもりだったけど、下の子に障害があって復帰を迷っている……



だましだまし仕事を続けてきたけど、家庭も仕事も限界かもしれない……
本記事では、上記のようにお悩みの方に向け、障害児育児中の親は仕事を続けられるのか、辞める前に考えておきたいことを解説します。
完全に辞めなくても、時短勤務やパート・アルバイトなどへの切り替えができることもありますし、フリーランスなど働き方を変えることもできます。
完全に仕事を辞め、専業主婦・主夫となるのは最終手段と考えて良いでしょう。
障害児育児をしていると、「このまま仕事を続けてよいのか」「一度辞めた方がよいのか」と悩む場面があります。
通院や療育、学校対応、放課後等デイサービス探しなどが重なると、仕事との両立が難しく感じることもあるでしょう。
ただし、辛いからといって、すぐに退職を決める必要はありません。
今の働き方を調整できるか、家族の協力はあるか、家計や福祉サービスへの影響はどうかを整理することで、自分の家庭に合う選択肢が見えてきます。
本記事では、障害のある息子を育てながら自宅で働く筆者が、障害児育児と仕事の両立について解説します。
障害児育児中の親は仕事を続けるべき?辞めるべき?
障害児育児中の働き方は、家庭の状況によって大きく変わります。
まずは「続けるべき」「辞めるべき」と二択で考えすぎず、自分の家庭にとって無理のない選択を整理していきましょう。
【結論】家庭によって正解は違う
障害児育児中に仕事を続けるべきか、辞めるべきかに正解はありません。
- 子供の障害の程度
- 通院や療育の頻度
- きょうだい児の有無
- 祖父母や配偶者の協力
- 家計の状況
上記のような各家庭の状況によって、必要な働き方は大きく変わってくるはずです。
周囲に「仕事を辞めた方がいい」「続けた方がいい」と言われても、最終的に大切なのは自分の家庭が無理なく回るかどうかです。



他の家庭と比べず、まずは今の暮らしを整理してみましょう
今が辛いからといって、退職だけが選択肢とは限らない
障害児育児と仕事の両立が辛いと、「もう辞めるしかない」と感じることがありますが、退職だけが選択肢とは限りません。
実際には、今のまま仕事を続けることと、完全に辞めて専業主婦・主夫になることの二択ではなく、以下のような選択肢もあるからです。
- 時短勤務にする
- 在宅勤務を増やす
- 部署異動を相談する
- 勤務日数を減らす
- フリーランスやパートに切り替える
上記のように、働き方を調整できれば、今より暮らしやすくなる可能性もあります。
特に、一度退職すると、再就職や収入の回復に時間がかかることもあります。



勢いで決める前に、まずは「何が一番辛いのか」を分けて考えてみましょう。
一方で仕事をセーブする・辞める選択が必要な家庭もある
一方で、仕事を続けることがどうしても難しい家庭もあります。
例えば、以下のような状況では、仕事をセーブしたり辞めたりすることも必要となるでしょう。
- 子供の体調が不安定
- 通院や療育が多い
- 学校や園からの呼び出しが頻繁にある
- 親自身の心身が限界に近い
仕事を辞めることは「逃げ」ではありません。



家庭を守るために、今は育児や生活を優先するという判断も立派な選択です。
ただし、家計への影響は大きいため、退職前に貯金額や、毎月の支出、利用できる制度、配偶者の収入などを確認しておくと安心です。
障害児育児中の親が仕事を続けるか悩みやすい理由
障害児育児では、通院や療育、学校対応など、仕事と調整しなければならない予定が多くなりがちです。
ここでは、親が仕事を続けるか悩みやすい主な理由を紹介します。
子供の預け先が少ない・預かり時間が短い
障害のある子供は、預け先の選択肢が限られることがあります。
保育園や学童に入れても、加配の有無や医療的ケア、集団生活への適応などによって利用が難しい場合もあります。



私のママ友も障害のある子の延長保育を断られて、復帰を断念していました……
また、放課後等デイサービスを利用できても、送迎範囲や預かり時間が合わず、親の勤務時間と噛み合わないこともあります。



放デイは学童と異なり「就労のための預かり場所」ではなく、「福祉」としての役割が強いなと日々感じています
通院・療育・学校対応が平日に入りやすい
障害児育児では、通院やリハビリ、療育、発達検査、学校との面談などが平日に入りやすいです。



予約が取りにくく、親の仕事の都合に合わせられないことも少なくありません。
そのたびに仕事を休んだり、早退したりする必要があり、職場への申し訳なさを感じる親もいるでしょう。
予定の調整が続くことで、精神的な負担も大きくなるはずです。



私もフリーランスじゃなかったら、息子の療育付き添いがしんどくなっていたはずです……
子供の年齢が上がってもサポートが続く
一般的には、子供が成長すると少しずつ手が離れると思われがちです。
しかし、障害児育児では小学校に入ってからも送迎や宿題のサポート、学校との連携、放デイ探しなどが続くことが多々あります。
年齢が上がったから楽になるとは限らず、その時期ごとの悩みが出てきます。
そのため、長期的に無理なく続けられる働き方を考える必要があります。



「〇歳になったから、もう働けるよね」は通用しないと思っておきましょう
親の体力・気力が削られやすい
障害児育児は、日々の生活の中で細かな気配りや対応が多くなりがちです。
仕事をしている時間以外も、子供の予定管理や、学校とのやり取り、将来への不安などで頭がいっぱいになることがあります。
睡眠不足や疲れが続くと、仕事のパフォーマンスが落ちたり、家族にきつく当たってしまったりすることもあります。
親自身の体調や心の余裕も、働き方を考える上で大切な判断材料となるでしょう。



一方、仕事に集中できることで、子供のことや将来の不安を一瞬忘れられるメリットもあります
世帯年収が上がると所得制限が気になる
障害のある子を育てていると、支援や手当を受けられる場合があります。
しかし、仕事を頑張り世帯年収が上がると、所得制限に引っ掛かり支援を受けられなくなる恐れもあります。
所得制限に引っ掛かるなら手当や支援を受けるほど困窮していないだろうという考えも理解できます。
しかし、それでも、せっかく仕事頑張って色々犠牲にしたのに、所得制限で生活が変わらないのか……となるとむなしくなります。


仕事を続ける・セーブする・辞める前に確認したいチェックリスト
仕事を続けるか辞めるかを決める前に、家庭の支援体制や家計、利用できる制度を整理しておくことが大切です。
感情だけで判断せず、確認したいポイントをひとつずつ見ていきましょう。
今の働き方は調整できるか
仕事を辞める前に、まず今の働き方を調整できないか確認してみましょう。



完全に辞めてしまう以外にも、以下のような選択ができる場合もあるからです。
- 時短勤務
- 在宅勤務
- 勤務日数の変更
- 部署異動
- 業務量の調整
正社員を続けるのが難しくても、パート勤務や業務委託に切り替えることで、仕事と育児を両立しやすくなる場合もあります。
すぐに辞めると決めるのではなく、「何を変えれば続けられそうか」を考えることが大切です。
夫の職場にも「障害のある子供の送迎があるから」といって朝の始業を遅らせ、フレックスで対応している方もいるそうです。



職場の環境が変われば、ぐっと働きやすくなることもありますよね
家族や祖父母の協力はあるか
障害児育児と仕事を両立するには、家族の協力も大きなポイントになります。



配偶者が送迎や通院に対応できるか、祖父母に一時的な見守りを頼めるかなどを確認しておきましょう。
ただし、祖父母の協力は年齢や体力にも左右されるので、今は頼れても、今後ずっと同じように頼れるとは限りません。
後は、近年は高齢になっても働く方が多いので、祖父母も普通に仕事をしていて全然頼れないケースもあります。



我が家も両家祖父母ともに現役で働いており、頼れません……
一方、ママ友の中には祖父母と同居してがっつり助け合いながら生活している方もいます。
学校・園の時間と送迎はどうなっているか
学校や園の登校・降園時間、長期休暇中の対応、行事や面談の頻度も確認しておきたい点です。
特別支援学校や支援級、園によっては、親の送迎が必要になる場合もあります。
スクールバスや送迎サービスを利用できる場合でも、乗降場所や時間が仕事と合うとは限りません。



毎日の送迎にどれくらい時間がかかるのかを具体的に把握すると、働ける時間帯も見えやすくなります。
こちらは私の経験やママ友などの話を聞いて感じたことですが、働きやすさを考えるのであれば保育園・学童に敵う施設はありません。
延長保育を行っている幼稚園も増えていますが、障害児は預かれないと断られた話も聞きますし、放デイも経営状況や通っている児童の状況に合わせて預かり時間が変わることがしょっちゅうあります。
放課後等デイサービスなどの預け先は使えるか
小学生以降は、放課後等デイサービスを利用できるかどうかも重要です。
特別支援学校や特別支援学級に子供が通っていても、放デイを利用できれば、放課後の居場所が確保でき、親も仕事を続けやすくなります。
ただし、希望する曜日に空きがない場合や、送迎範囲外である場合などもあるので、事前に確認しておくことが重要です。
放デイは親の就労を助ける役割もあるといってはいますが、やはり第一の目的は子供の福祉だと感じます。



長期休暇の預かり時間は学童とは比較にならないので、放デイの利用のみで共働きは辛いはずです……
見学や相談には時間がかかるため、必要になってから探すのではなく、早めに情報収集しておくと安心です。
通院・療育・面談の頻度はどれくらいか
通院やリハビリ、療育、発達検査、学校との面談などがどれくらいの頻度であるかも整理しましょう。



月に数回なのか、週に何度もあるのかによって、仕事への影響は大きく変わります。
ちなみに、小学2年生になった息子の通院頻度はこんな感じです。
- 療育(ST・OT):月に1~2回
- 療育センターでの診察:3ヶ月に1回
- 神経内科での診察:3ヶ月に1回
- 眼科での診察:3ヶ月~6ヶ月に1回
いずれも平日日中なので、正社員共働きだったら夫婦で有給使うしかないはずです。



正社員でも半休やフレックスが認められる職場なら、だいぶ働きやすくなりますよね
世帯年収と支出は把握できているか
仕事をセーブしたり辞めたりする前に、世帯年収と毎月の支出を確認することも大切です。



共働きしなくても良い経済状況であるとわかれば、柔軟な働き方も選択しやすくなるのではないでしょうか
収入が減っても生活できるのか、貯金をどれくらい取り崩すことになるのかを数字で見ると、判断しやすくなります。
ちなみに、子供の障害の種類や程度によっては、福祉的な支援を受けられるので後述する所得制限と合わせて確認しておきましょう。
手当・福祉サービスの所得制限を確認しているか
障害児育児では、特別児童扶養手当や自治体独自の助成、福祉サービスを利用している家庭もあります。



仕事を増やして世帯年収が上がると、所得制限に影響しないか気になる人も多いでしょう
私も今年になってから放デイの負担上限額が上がってしまい、「仕方ないけど負担が大きい!」と悩んでいます……。
制度の内容や基準は家庭状況や自治体によって異なるため、自己判断は避けたいところです。
役所の窓口や相談支援専門員に確認し、収入を増やすメリットと制度への影響を比べながら考えましょう。



私も制度の適用要件について、電話などで尋ねることがあります
老後資金やきょうだい児の教育費も見通せているか
仕事を辞めるかどうかを考えるときは、目の前の生活だけでなく、将来のお金も見通しておきたいものです。
障害のある子供がいるご家庭の中長期的にかかるお金は、主に以下の通りです。
- 親自身の老後資金
- 住宅費(住宅ローンの返済・リフォームなど)
- きょうだい児の教育費
- 車の購入費用
- 障害のある子供の将来の生活費(成人後や親亡き後)
老後資金や住宅費、きょうだい児の教育費用などは見積もりしやすいですが、障害のある子供の将来にかかるお金は、子供の障害の程度によっては予測しにくいでしょう。



障害年金を受け取れるか、障害者雇用で働けるかなどでも大きく変わってくるはずです
なので、定期的に子供の状況や現在の制度を確認しつつ、ある程度幅を持って見積もりしておくことが大切なのだと感じます。
障害児育児中の親が仕事を続けるメリット
仕事を続けることには、収入面だけでなく、親自身の居場所や将来の選択肢を残せるというメリットもあります。
無理のない形で働き続ける意味を考えてみましょう。
世帯年収を増やせる可能性がある
障害児育児中に仕事を続ける大きなメリットは、世帯年収を維持・増やせる可能性があることです。
- 子供の通院・療育費
- 送迎にかかる交通費
- 福祉用品
- 習い事や学習費
- 子供の特性・こだわりにかかる費用
上記のように、障害児育児では思った以上にお金がかかる場面があります。



子供の医療費助成や支援制度があるといっても、病院に行ったときのガソリン代や駐車場代はかかります
子供の特性によっては、偏食だったり、日用品にこだわりがあったりして生活費がかさむこともあるでしょう。
お金があっても解決できないことも多々ありますが、それでも、ある程度お金に余裕があった方が生活のハードルは下がるはずです。
家庭や育児以外の居場所ができる
仕事を続けることは、お金の面だけでなく、親自身の心の支えになることもあります。
障害児育児をしていると、子供の予定や体調、学校とのやり取りに意識が向きやすく、生活の中心が育児になりがちです。



毎日子供と向き合っていると、気分が沈んだり、将来を悲観しすぎたりしてしまうこともあります……
一方、生活の中に仕事があると、家庭や育児以外の役割を持てます。
職場の人と話したり、仕事で評価されたりすることで、「親」以外の自分を感じられることもあります。



子供のことで辛くても、職場で無理やり笑顔で人と話すことで、気分が多少晴れることもありますよね
子供の自立後の人生を考えやすくなる
障害のある子供を育てていると、どうしても子供の将来や生活に意識が向きがちです。
しかし、障害のある子供を数年にわたり育てて感じるのは、その子なりに成長していくということです。
障害の程度や種類に合ったその子なりの自立をいつかはしますし、子供が自立した後、親の人生も続いていきます。



子供が少しずつ親の手を離れてきたとき、自分が何をして暮らしたいのかも考えておきたいところです
細々とでも良いので仕事を続けていれば、子供が成長した後も社会とのつながりを保ちやすくなるはずです。
将来の働き方の選択肢を残せる
仕事を続けることで、経験やスキル、人とのつながりを保ちやすくなります。
障害児育児中は一時的に働き方をセーブする時期があっても、完全に仕事を手放さなければ、子供の状況が落ち着いたときに働き方を広げやすくなります。



残念なことですが、今の日本では一度仕事から離れると、再就職が難しいこともありますよね……
例えば、今は短時間勤務や在宅ワークを選び、将来的に勤務時間を増やすこともできます。
パートや業務委託から始めて、少しずつ仕事量を調整する方法もあります。
障害児育児中の親が働き方を見直す場合の選択肢
今の働き方がつらい場合でも、退職だけが選択肢とは限りません。
休職や時短勤務、転職、在宅ワークなど、家庭の状況に合わせて選べる働き方を確認していきましょう。
今の仕事を続ける
今の職場で調整できる余地があるなら、まずは仕事を続ける選択肢を考えても良いでしょう。
仕事内容や人間関係に大きな不満がなく、急な休みや通院への理解がある職場であれば、無理に手放さない方がよい場合もあります。



障害児育児中は、環境が変わるだけでも大きな負担になります
条件の良い職場に転職できたとしても、新しい職場で信頼を得るまで、育児と仕事の両立で苦労することもあるかもしれません。
まずは、勤務時間や業務量を調整できないか、上司や人事に相談してみるのも良いでしょう。
休職する
親自身の心身が限界に近い場合や、子供の状況が一時的に不安定な場合は、休職を検討する方法もあります。
すぐに退職するのではなく、いったん仕事から離れて生活を整えることで、冷静に今後を考えやすくなります。



子供が不安定とか入院してしまったなど、親子の生活が崩れそうなときに休職という選択肢がもっとあっても良いと感じています
休職制度の有無や期間、休職中の収入、社会保険の扱いは職場によって異なります。
利用できる制度があるなら、退職前に確認しておきたいところです。
なお、休むことに罪悪感を持つ必要はありません。家庭と自分を守るための選択肢として考えましょう。
時短勤務やパート・アルバイトに変える
フルタイム勤務が難しい場合は、時短勤務やパート・アルバイトに変える選択肢もあります。



勤務時間を短くすれば、通院や療育、送迎、学校対応に使える時間を確保しやすくなります
収入は減る可能性がありますが、完全に仕事を辞めるよりも、社会とのつながりや職歴を残しやすい点はメリットです。
正社員にこだわりすぎず、今の家庭状況に合う働き方を選ぶことも大切です。
今の職場でパート・アルバイトを募集していて、職場環境に不満がないのであれば、勤務形態を変えてみることも検討しましょう。
転職する
今の職場で理解が得られない場合や、通勤が負担になっている場合には、転職を考えるのもひとつの方法です。
障害児育児中は、仕事内容や収入だけでなく、以下の要素も非常に重要になってきます。
- 勤務地
- 勤務時間
- 在宅勤務の可否
- 急な休みへの理解
ただし、転職直後は新しい環境に慣れるまで親自身の負担が増えやすいことは理解しておきましょう。
有給休暇がすぐに使えない場合も多く、職場で関わる方全員に子供の事情を説明しにくい場合もあるかもしれません。
夫の場合、もともと片道1時間越え+仕事が忙しく、ほぼ毎日帰宅が23時を過ぎる職場で働いていました。
息子が生まれ、家族が自宅にいる時間が増えたコロナ禍で、自宅から近い職場に転職してくれ、個人的には非常に助かっています。
フリーランス・在宅ワークに切り替える
通勤や固定シフトが難しい場合、フリーランスや在宅ワークに切り替える方法もあります。
自宅で働ける仕事なら、通院や送迎の合間に作業しやすく、子供の急な予定にも対応しやすい場合があります。



私もフリーランスで働いていて、時間の融通がきくので、息子の通院対応はメインでしています
一方で、フリーランスや在宅ワークは収入が不安定になりやすく、仕事量の調整や営業、税金、保険の管理も自分で行う必要があります。
家にいるから楽に働けるとは限らず、育児と仕事の境目があいまいになって疲れることもあります。
始める場合は、いきなり退職するのではなく、副業や短時間の在宅ワークから試してみると安心です。
いったん退職して家庭を優先する
子供のケアや親自身の体調を考えると、いったん退職して家庭を優先する選択がどうしても必要なこともあります。



退職は決して悪いことではなく、その時期の家庭にとって必要な判断である場合もあります
例えば、子供が不登校になってしまった場合や、長期的な療養が必要な場合、放課後の預かり先がない場合には退職しか選択肢がないこともあるでしょう。
ただし、退職すると収入が減り、再就職までに時間がかかることもあります。
辞める前には、家計や貯金、利用できる制度、今後働き直すタイミングを家族で話し合っておきましょう。



大切なのは、「家族」で話し合うことです
妻もしくは夫のどちらかが退職し、専業主婦・主夫になるとしても、それは退職した側のみの決断ではなく、家族全体の決断と捉えるべきだと思います。
なお、退職したからといって「一生働かない」と決める必要はありません。
今は家庭を優先し、子供の状況が落ち着いたら少しずつ働き方を考える、という柔軟な見方でもよいと思います。
【体験談】障害児育児をきっかけに仕事を増やすことにした私の話
私自身は息子が生まれる前、障害を負う前から在宅ワークをしていましたが、息子の支援が必要になってからとその前では、働き方が全く異なります。
ここでは、私が障害児育児を機に自宅での仕事を増やした体験をお話します。
第二子が生まれるまでは仕事をセーブしていた
私はもともと在宅で仕事をしていましたが、第二子が生まれるまでは仕事量をかなりセーブしていました。



上の子の育児もあり、家事や育児を優先しながら、無理のない範囲で仕事をする生活でした
当時は「子供が小さいうちは、仕事は少しできれば十分」と考えていましたし、子供が大きくなったら事務とかのパートをしたいなとふんわり考えていました。
息子に後遺症が残り、在宅で働き続けることを決めた
その後、息子に後遺症が残り、障害児育児が始まりました。
通院や療育、日々のサポートが必要になり、「子供が大きくなっても、外に働きに出るのは難しいかもしれない」と感じるようになりました。
一方で、将来のお金への不安も強くなりました。
- 子供のために必要な支出が増えるかもしれないこと
- きょうだい児の教育費もあること
- 自分たち夫婦の老後も考えなければならないこと
当時は、私の仕事が少ないことや、息子に障害があることが理由で、将来家族が困ることになったらどうしようと、とにかく不安でした。
そこで私は、在宅で働き続けることを決めました。
通勤がなく、子供の予定に合わせて働きやすい在宅ワークはありがたかったですし、仕事に向き合うことで子供以外のことを考える時間も作れました。
コロナ禍も在宅ワークで乗り切り、収入を増やしてきた
息子が小さい時期にコロナ禍も重なり、外出や登園、療育の予定が思うようにいかない時期もありました。
それでも在宅ワークだったため、子供を家で見ながら仕事を続けることができました。
中でも、在宅ワークで良かった!と感じたのは、息子の療育センターの初診を予約した際、翌日にキャンセルが出て急遽受診できたときです。



息子の通う療育センターは人気で初診は1年待ちとも言われていました……
当時、コロナ禍で体調不良者やその家族の自宅待機ムードなどがあったのも大きいですが、キャンセルが出た際にすぐ仕事を調整できたのは本当にありがたかったです。
もちろん、すべてが楽だったわけではありません。
子供が家にいる中で仕事をするのは大変ですし、コロナ禍で外出自粛・自宅待機となったときには、育児と仕事の両立に苦労しました。
所得制限の壁にぶつかり、今は働き方を見直している
一方で、収入が増えたことで新たな悩みも出てきました。
障害児育児では、手当や福祉サービスなどに所得制限が関わることがあります。



仕事を頑張って収入を増やすほど、利用できる制度に影響が出るのではないかと気になるようになりました。
そのため、今は「ただ収入を増やせばいい」とは考えず、家計や制度、家族の暮らし全体を見ながら働き方を見直しています。
税理士の先生に依頼すれば、最適な収入・所得を計算してくれるのかもしれませんが、今のところ自分で税金や社会保険、福祉支援制度などの計算や確認をしています。
障害児育児はどうしてもマイノリティ側ですし、障害の種類や程度によって受けられる支援も変わります。
ケースバイケースな部分が大きいなと感じているので、このような障害児育児家庭の家計管理や働き方についてのブログを立ち上げたという理由もあります。
「今は働けない」と感じている方に伝えたいこと
今は仕事をする余裕がなくても、自分を責める必要はありません。
家庭を支えることも大切な役割ですし、今の経験が将来の選択肢につながることもあります。



私も専業主婦時代や収入が少ないときには、どうしても自分を責めてしまうことがありました……
同じように苦しんだり悩んだりする方が少しでも楽になればと思い、今働くことが難しい方に向けていくつか書いています。
専業主婦・主夫でも怠けているわけではない
障害児育児をしていると、「働いていない自分は怠けているのでは」と感じてしまうことがあります。
しかし、専業主婦・主夫として家庭を支えていることは、決して楽なことではありません。
障害児育児家庭だけに限りませんが、子供を育てていて家庭を回していくのは非常に大変です。
- 通院や療育
- 学校とのやり取り
- 子供の特性に合わせた生活の調整
- きょうだい児への対応
上記のように、専業主婦・主夫が家庭の中で担っている役割はたくさんあります。



外で収入を得ていないからといって、何もしていないわけではありません。
今の経験が将来の仕事につながることもある
障害児育児の経験は、すぐに収入につながらなくても、将来の仕事や活動に役立つことがあります。
例えば、以下のような経験やスキルは将来働くことになったときに活かせるかもしれません。
- 支援制度を調べた経験
- 学校や園とやり取りした経験・コミュニケーション能力
- 子供に合う環境を探した経験・試した経験
例えば、私は学校や放デイ、病院との調整能力が仕事の調整、クライアントの要望を汲み取る際に役立っているなと感じます。
他にも、ブログで体験談を発信したり、自分の子供にも障害があるからといって放デイや福祉施設で働く方を目にすることもあります。
今は仕事から離れていても、経験がなくなっているわけではありません。



日々の暮らしの中で積み重ねていることが、後から意味を持つ場合も絶対にあるはずです
求人情報を見るだけでも選択肢は広がる
すぐに働く予定がなくても、求人情報を見るだけで視野が広がることがあります。
以下の情報を定期的に確認するだけでも、今後の選択に役立つことがあるでしょう。
- どんな仕事があるのか
- 在宅勤務や短時間勤務はあるのか
- 未経験でも応募できる仕事はあるのか
ちょっと違うかもしれませんが、私は将来に不安を感じたときや、仕事に悩むときに求人情報を見ます。



こんな仕事があるんだ、面白いな~~と思っているうちに、気が晴れていることがほとんどです
ただ、自分のメンタルや状況によっては、求人情報をを見ると、「今の自分には無理」「こんなに仕事があるのに自分は働いていない」と落ち込むこともあるかもしれません。
そんなときは、無理に確認しなくても良いですし、応募するためではなく、情報収集として割り切るのでもOKです。
ブログ・ハンドメイド・在宅ワークなど小さく始める方法もある
外に働きに出るのが難しい場合でも、家で小さく始められることはあります。
在宅ワークは増えていますし、下記のように自分のペースでできる仕事もあります。
- ブログ
- ハンドメイド販売
- データ入力
- Webライティング
- オンライン事務
もちろん、最初から大きな収入を目指す必要はありません。
子供が寝ている時間や、少し余裕がある日に少しだけ取り組むだけでも良いと思います。



収入よりも、「自分にもできることがある」と感じられることが支えになる場合もあります。
ただし、在宅ワークは簡単に稼げるわけではありません。
高額な講座や怪しい副業には注意し、無理のない範囲で始めることが大切です。
障害のある子も本人なりに成長していく
今は子供に手がかかり、「この先もずっと働けないのでは」と不安になることがあるかもしれません。
しかし、障害のある子も、その子なりのペースで成長していきます。
例えば、息子は小学2年生ですがお箸の練習を一生懸命していますし、昨年苦労していた服の着替え・畳みは泣かずにできるようになりました。
できることが少しずつ増えたり、通える場所が見つかったり、親以外の大人との関わりが広がったりすることもあります。



もちろん、成長のスピードや必要なサポートは子供によって違います
それでも、今の大変さがそのまま永遠に続くとは限りません。
子供の成長や環境が変わったことにより、親自身も選択肢が増えるかもしれません。
障害児育児中の親の働き方についてよくある質問
最後に、障害児育児中の親の働き方について、よくある質問を回答と共に紹介していきます。
- 障害のある子を育てながら働くのは難しいですか?
-
障害のある子を育てながら働くことは、簡単ではありません。
通院や療育、学校との面談、放課後等デイサービスの送迎などが平日に入ることも多く、一般的な子育てよりも時間の調整が必要になりやすいからです。ただし、まったく働けないとは限らず、子供の障害の程度や預け先、家族の協力、職場の理解、働き方によって両立のしやすさは変わります。
- 障害児を持つ母親の就業率は?
-
障害児を持つ母親の就業率は、調査対象や地域、子供の年齢、障害の種類によって差があります。
そのため、「全国で一律に何%」とは言い切りにくいでしょう。ただ、過去の調査では、障害児を育てる母親の就労率は一般の子育て世帯の母親より低い傾向が示されています。
例えば、特別支援学校に通う子供の母親を対象にした調査では、就労率が49%だったと報告されています。 - 障害児育児をしながら働く際に受けられる支援はありますか?
-
障害児育児をしながら働く場合、放課後等デイサービス、児童発達支援、日中一時支援、移動支援、短期入所などを利用できることがあります。
また、職場側の制度として、時短勤務、在宅勤務、看護休暇、介護休暇、休職制度などを利用できる場合もあります。福祉サービスについては、自治体の障害福祉課や相談支援専門員に相談するのがおすすめです。
まとめ|仕事を続けるか悩んだら、まずは今の状況を整理しよう
障害児育児中の親が仕事を続けるか、セーブするか、辞めるかに正解はありません。
子供の状況や預け先、家族の協力、親自身の体力、家計によって、無理のない働き方は変わります。
大切なのは、今の辛さだけで判断しすぎないことです。



時短勤務や在宅ワーク、休職、転職など、退職以外の選択肢もあります。
家庭と自分の将来を守るためにも、使える支援や制度を確認しながら、今の暮らしに合う働き方を考えていきましょう。






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