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子供が軽度知的障害で数字をなかなか覚えられない
やっぱり小学校入学までに数字が読めないのは、まずいよね……どうやって勉強すればいいかな?
ひとつずつ理解させる、数を理解させてから数字の学習に入るなどスモールステップで学習することが大切です!
本記事では、上記のようにお悩みの人に向け、発達障害や知的障害だと数字を読めないのか、おすすめの学習方法を紹介していきます。
発達障害や知的障害の子は、抽象的な物事を理解するのに時間がかかる場合があります。
数字がなかなか覚えられない、読めない場合は、本人のペースで少しずつ学んでいくことも意識しましょう。
本記事では、発達障害や知的障害の子供が数字を読めないときに考えられる原因や数字を教える方法を紹介します。
- 8歳娘・5歳息子を育児中
- 息子は急性脳症の後遺症で弱視+軽度知的障害
- FP2級・Webライター歴8年
- 発達障害や知的障害の子供が数字を読めない原因
- 発達障害・知的障害児に数字を教える方法
- 数字や数の概念を教えるコツ
発達障害・知的障害児が数字が読めない原因
発達障害や知的障害の子供は特性や障害が理由で、なかなか数字を読めない、覚えられない場合があります。
発達障害や知的障害のある子供が数字を読めないときに考えられる原因は、主に下記の通りです。
- ワーキングメモリが弱い
- 物事を理解するのに時間がかかる
- 集中力が低い
それぞれ詳しく解説していきます。
ワーキングメモリが弱い
発達障害や知的障害の子供は、ワーキングメモリが弱いことが多いです。
数字を読むためには目で見た数字を記憶し、目で見た内容を理解するために脳で処理する必要があります。
ワーキングメモリの弱さは数字が読めるようになっても、算数の苦手意識の原因につながる恐れがあるので注意しなければなりません。
例えば、足し算や引き算の学習に移ったとしても、ワーキングメモリが弱いと計算中に問題の内容を忘れる、次にすべきことを忘れる恐れがあるからです。
問題を解くのに時間がかかる、何度も問題を確認しているうちにミスをしてしまう子も多いです
私も塾講師時代に「何でこの子は問題を何度も確認するのかな、集中してよ~」と思った経験があるのですが、恐らくその生徒はワーキングメモリが弱かったのだと思います。
もっとその子に合う学習がなかったかな、と今では思います……
物事を理解するのに時間がかかる
発達障害や知的障害のある子供は、基本的に物事を理解するのに定型発達の子供と比べて時間がかかります。
自分の子供時代や定型発達の兄弟と比べると、親も子も苦労してしまうのでご注意ください
また、発達障害や知的障害のある子は、抽象的な物事を理解するのに特に時間がかかる傾向があります。
そのため、数字や数について勉強するのであれば、具体的なものを使って理解を深める、触れるもので数を学ぶ工夫が重要です。
例えば、おもちゃのブロックやお菓子などを使って数えるところから始めてみるのがおすすめです
集中力が低い
発達障害や知的障害の子供は、集中力が低いこともあります。
また、子供の興味がある対象が限られていて、親が働きかけても数字の学習に時間を割けない場合もあるでしょう。
他にも、発達障害や知的障害の子供は集中力が低く気が散りやすいため、本人が落ち着ける環境で勉強する必要があります。
【前提】発達障害・知的障害児に物事を教えるときには超スモールステップで教える
前提として、発達障害や知的障害の子に何かを教えるときには、親が考えているよりも超スモールステップで教えていく必要があります。
軽度知的障害の息子を育てた経験や塾講師時代の研修で学んできた内容をまとめると、下記を意識すると良さそうです。
- 子供ができるところから始める(わからないところから急に教えない)
- ①教える、②一緒にやる、③一人でやらせるの段階を踏む
- 子供が楽しく学べる環境を用意する
「子供が理解できるところから教える」は、塾講師の研修で学んだ内容です!
定型発達の娘に勉強を教えるときも意識しています
息子の場合、軽度知的障害だけでなく弱視もあるので上記に加えて「実際に触れる環境で学ぶ」も工夫しています。
これまで障害児育児に関わってこなかった場合「スモールステップで勉強ってどれくらい細かく分けるの?」と悩まれる人もいるのではないでしょうか。
私も以前は悩んでいて息子に難しいことを突然教えてしまい失敗していたのですが、最近は幼児向けのABAの本を参考にしています。
ABAは子供の困り事に対応できるだけでなく、数字や読み書き、生活習慣の教え方も書かれているのでスモールステップでの教え方の勉強になります。
私が特に参考にしている本は「イラストでわかる ABA実践マニュアル: 発達障害の子のやる気を引き出す行動療法」です
これ1冊で就学前に求められる生活習慣や読み書き、数字、遊びなどを幅広く学べます。
発達障害・知的障害児に数字を教える方法
先ほど紹介したABAに関する書籍「イラストでわかる ABA実践マニュアル: 発達障害の子のやる気を引き出す行動療法」に記載された内容や幼児向けの知育教材を参考にして、私は下記のステップで息子に数字の読み方や数について教えています。
- 1対1対応を学ぶ
- 1~10の暗唱をする
- 1~3までの数を理解させる
- 4以上の数を数える練習をする
- 4個以上の数を理解させる
- 数と数字を対応させる
それぞれ詳しく紹介していきます!
1対1対応を学ぶ
数について子供に教えるときには、最初に1対1対応から勉強を始めました。
こどもちゃれんじなど幼児向けの知育教材を見ると、数について学ぶときには数字の読み方や数え方から始めるのではなく、1対1対応から学び始めているからです。
息子の場合、プリントなどの紙学習から始めるのではなく、実際のぬいぐるみにご飯をあげるところから始めました
1対1対応の概念を理解できると、数の多い少ないを判別できるようになり、そこから数え方や数字など次のステップへと進めるようになります。
1~10の暗唱をする
「人間社会には数って概念があるよね」「数には多い、少ないがあるよね」「なんか数ってちょっと面白い?」くらいに子供が思うようになったら、同時進行で1~10の暗唱を練習しました。
意味は後からわかっていけばいいので、とにかく早い時期から反復練習させます
ただ、発達障害や知的障害の子が勉強に苦手意識を持たないように、楽しみながら学習する、できなくても責めないことが重要です!
お風呂に入っているときや料理中などちょっとしたときに、数字を暗唱する機会を増やしています
1~3までの数を理解させる
数字の暗唱が徐々に身についてきたら、次は1~3までの数を勉強します。
「イラストでわかる ABA実践マニュアル: 発達障害の子のやる気を引き出す行動療法」にて書かれていたのですが、1~3はパッと見で数を理解できるそうです。
一方で、4以上は「数える」行為が必要になるため、スモールステップで数を学ぶなら1~3と4以上を分けて考えるのがおすすめです。
こちらも発達障害や知的障害の子は紙の上での勉強では定着しにくいので、遊びや日常生活の中で出来るだけ数に触れる機会を増やします。
- 「お菓子2つ選んで」などと子供に選ばせる
- 「苺を後3つ食べていいよ」と言う
- 遊び中に「ぬいぐるみにご飯1つあげてね」と言う
我が家の場合は、遊びや食事(特におやつの時間)に数の勉強を取り入れていました。
例えば、5つ苺がある中で指示通りに3つだけ取って食べれるようになったら、次のステップに進む準備が整ったと判断します。
4以上の数を数える練習をする
1~3までの数を理解できたら、次は4以上の数の練習をします。
先ほども書きましたが、4以上の数はパッと見で判断しにくくなるため「数える」という行為が必要となります。
これまで学んだ1対1対応と数の暗唱を組み合わせなければならないので、少しハードルが高めです
正直な話、親子で数や数字の勉強をするにあたり、この部分をいかに子供のペースに合わせるか、焦らず学習するかが重要となるはずです。
また、息子は弱視もあるためか数えるときに指がずれがちなので、下記の工夫もしています。
- 数え始めの位置を固定する(我が家では左端)
- 子供が数えるのに集中し、指の動きは大人がやってあげる
- 利き手のみで数えさせる
お菓子など実際にあるものを数えようとすると、両手を使い数の読み上げが追い付かなくなることが多々あったので、まずは息子の利き手である左手を使って数える練習をしています。
4個以上の数を理解させる
自分で数えることができるようになったら「数える→処理する」といった一連の流れを自分1人でこなす練習をします。
例えば、お皿に10個くらいお菓子を並べておき「4個食べていいよ、残りはママとパパとお姉ちゃんに残してね」などとお願いをして指示通りできるか、確認していきます。
年長からはこどもちゃれんじのじゃんぷタッチも始めたので、日常生活でだけでなくタブレット学習も取り入れました
息子の学習の様子を見て気付いたのですが、息子だけなのか発達障害・知的障害の子にあるあるなのか下記が気になりました
- 余った数の行方を気にして不安がる(自分の答えに自信がない?)
- 指示内容を忘れる(数える→処理するの一連の流れがスムーズでない)
例えば、先ほどのお菓子であれば指示を与えれば、自分が4個だけ食べていいことは理解し、実際に4個取ることも可能です。
ただし、残ったお菓子の行方を伝えておかないと「残った分はどうするんだろう」「自分が間違っているかな?」と不安になってしまうようです。
なので、日常生活にて数の練習をするときには「残ったものは、ママが食べるよ」「余りはこちらのお皿にいれてね」など伝えるようにしています。
よく幼児向けの教材で「余ったシールはここに貼ろう」などのスペースが用意されている問題がありますが、あれは「余りがあっても良いこと」や「余りがあると不安になる、何かしたくなる子への対処」なのかもしれませんね。
こちらも練習しかないと思うので、今の時点では次の処理を忘れたときに「食べていいんだよ」「数えたらこっちのお皿に載せるんだよね」などと促すようにしています。
数と数字を対応させる
「1~10までの数を1人で数えられる」「10個あるものの中から〇個取れる」などの状態になったら、数と数字の対応に移りましょう。
厳密に言うと、先ほどまでの数える行為はいわゆる「数の概念」の学習にあたり、数と数字の対応は「数字」の学習になります。
まずは「数字というものがあるんだよ」「どの数字が好き?」などと、子供に興味を持たせました。
なぜか息子は「3」や「8」が好きみたいです
なので、まずは息子が気に入った「3」や「8」のみを覚えさせています。
テキストやタブレットで学ぶ以外には、下記の工夫がおすすめです。
- 数字の積み木やブロックで学ぶ
- はめ込み型のおもちゃで遊ぶ
- お出かけ先で数字を見つけてもらう
- エレベーターのボタンを押してもらう
私が住んでいるのは田舎で高層ビルがほとんどないので、残念ながらエレベーターのボタンは「1」や「2」くらいしか、押す機会がないのですが……笑
3については完全に理解をしてくれたみたいで、この前おもむろに紐を使って「2書いてみたんだけど」と息子に言われ、びっくりしたところです!
後半年で、何とか1~10までの数字が読めるようになってくれたら嬉しいです。
発達障害・知的障害児に数字・数の概念を教えるコツ
発達障害や知的障害のある子に数字や数の概念を教えるときには、本人が確実に理解できるレベルから取り組むなどの工夫が重要です。
理解に時間がかかる子でも学びやすくするための工夫は、下記の通りです。
- 本人がわかる・解けるレベルから取り組む
- 1度に長時間学習するのではなく毎日短い時間学習する
- 子供の興味・関心と学習内容を結びつける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
本人がわかる・解けるレベルから取り組む
まずは、子供自身が理解できるレベルから学習を始めることが重要です。
難易度が高すぎると、子供は学習に対して抵抗を感じやすくなるからです。
子供が学習に意欲的に取り組むようになるには、結局のところ、成功体験を積ませるしかありません。
そして成功体験を積ませるには、小さなことでもいいので「自分でもわかった」「自分1人でできた」と感じる機会を増やす必要があります。
例えば、発達障害や知的障害のある子で紙の教材で問題を解くのが難しい場合は、最初のうちはおもちゃのブロックや積み木、お菓子などを使って学習を始めるのも良いでしょう。
1度に長時間学習するのではなく毎日短い時間学習する
発達障害や知的障害のある子に数字を教えるのであれば、毎日短い時間で繰り返し学習することを意識しましょう。
また、学んだ知識が定着するのにも時間がかかるので、何度も繰り返し同じことを学ぶ方が効果が出やすいです。
- 1回の学習時間を10~15分程度にする
- 日常生活の中で数や数字に触れる機会を作る
- 子供が興味を持つジャンルと勉強を組み合わせる
上記の工夫をしていきましょう。
子供の興味・関心と学習内容を結びつける
子供の興味や関心を学習内容に結びつけると学習が楽しくなり、効果的に進めやすいです。
例えば、子供が動物に興味がある場合、動物の絵やフィギュアを使って数を教えると良いでしょう。
他にも、お菓子を数えてもらう、料理の手伝い中に数字を暗唱してもらうなど日常生活に学習を取り入れてしまうのも有効です。
発達障害・知的障害児が数字や計算を学ぶなら「よみかきそろばんくらぶ」がおすすめ
発達障害や知的障害の子が数字や数、計算を勉強する際には、とにかく反復練習を行い練習する機会を増やすことが大切です。
また、紙の教材のみで学習することが難しい場合は、指先や視覚を使って学習できる環境を整えてあげるのも良いでしょう。
発達障害や知的障害のある子が数字や計算を勉強するなら「よみかきそろばんくらぶ」もおすすめです。
- 3歳から受講可能であり、数の概念からしっかりと学べる
- 質の高いオリジナル教材で子供のペースで学べる
- 講師は5次審査を通過した30~70代の子育て経験者
- 定員1~4名でzoomをつなぎ自宅で学習できる
オリジナル教材を使用した授業や講師の質が高いことが特徴で、子供の様子や理解度をじっくり見ながら丁寧に授業を進めてくれます。
よみかきそろばんくらぶでは、無料体験レッスンも開催しているので、少しでも興味をお持ちの人は体験授業を受けてみてはいかがでしょうか。
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発達障害・知的障害児が数字を読めないときによくある質問
最後に、発達障害や知的障害のある子が数字を読めない、数を理解できないときによくある質問を回答と共に紹介していきます。
- 発達障害の子が数を数えるのが苦手な理由は?
- 発達障害や知的障害のある子はワーキングメモリが低いため、数字の順番がバラバラになる、いくつまで数えたか忘れてしまいやすい場合があります。
その結果、数を数えられない、いつまでも苦手といった状況が考えられます。
- 数字が読めない障害とは?
- 数字や計算が特に苦手な場合、算数障害・ディスカリキュリア(dyscalculia)である可能性があります。
知的障害の子が理解力や指先、運動など全体的に遅れがあるのに対し、算数障害・ディスカリキュリア(dyscalculia)は数字に関する能力にのみ障害があります。
【まとめ】数字の勉強はスモールステップで進めていきましょう
発達障害や知的障害の子供が数字を読めないのは、集中力が低いことやワーキングメモリが低いことが原因として考えられます。
数字を読めるようにするには、前提として数の概念や数え方を理解してもらわないといけません。
発達障害や知的障害の子供の場合、定型発達の子と比較してスモールステップで学習を進めていく必要もあるでしょう。
毎日少しずつ学習の時間を用意する、日常生活で学ぶ機会を増やすなどの工夫をして子供のペースで学習を進めていくのがおすすめです。
読んでいただきありがとうございました!
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