お悩み知的障害のある子の家庭学習は何を教えれば良いのかな?



学校の宿題以外にも勉強した方が良いのかな
- 家庭学習は、子どもが今取り組める内容と、家庭で補いたいことから考える。
- わが家は読み書き・数の練習と習慣作りを目的に、毎朝のタブレット約15分、宿題1枚、放デイがない日はドリル約4枚に取り組んでいる。
- 疲れている日は量を減らし、休日は好きなワークを選ぶなど、予定や様子に合わせて調整する。
- 生活や作業を中心にするなど、学習の形は子どもによって異なる。同じ教材・時間・枚数を目標にする必要はない。
本記事では、わが家の学習内容と時間、教材を選ぶ理由、無理なく続けるための調整方法を紹介します。
知的障害のある子の家庭学習でわが家が大切にしていること
特別支援学校に通う息子の家庭学習では、学校で取り組んでいる読み書き・数の練習を補うことと、机に向かう習慣を作ることを大切にしています。
学校で学ぶ読み書き・数の練習を家庭でもフォローする
息子の学校では、読み書きや数の練習をしてくれているので、家庭でも宿題に加え、ひらがなや数のドリルに取り組んでいます。



先取りより、学校での練習を家庭でも補う時間としています。
机に向かう習慣を作る
学習内容だけでなく、日々の生活の中に机に向かう時間を持つことも大切にしています。
「何枚できたか」「どこまで進んだか」に加え、学習することが毎日の習慣になることにも意味があると考えています。
生活や作業を中心にした家庭学習も選択肢になる
わが家では机上学習だけでなく、身支度や手伝いなど生活や作業の中で練習することも家庭学習のひとつだと考えています。
例えば、算数や数のワークをやるだけでなく、実際にお金を数える練習をしたり、息子主体で買い物をしたりすることもあります。
知的障害のある子の家庭学習は「目的→内容→量」の順で決める
家庭学習の内容や量は、最初から時間や枚数で決めるのではなく、目的と子どもの今の力から考えると決めやすくなります。
まずは家庭学習の目的を決める
最初に考えたいのは、「家庭学習で何を身につけたいのか」です。
- ひらがなや数の理解を深めたい
- 学校で習った内容を復習したい
- 机に向かう習慣をつけたい
- 生活に直結するスキル・知識を身に着けてもらいたい
あれもこれも取り組もうとすると、子どもだけでなく親の負担も大きくなりがちです。



まずは「今、家庭で補いたいこと」を1つか2つに絞ると、学習内容を決めやすくなります。
学校の先生や放課後等デイサービス、STなどから助言を受けている場合は、その内容も参考にするとよいでしょう。
子どもが今できること・難しいことを確認する
次に、学習したい分野について、子どもが今どこまでできるのかを確認します。
例えば、「ひらがなが苦手」といっても苦手な理由によって取り組む内容は変わります。
- 文字を見分けることが難しいのか
- 文字と音を結びつけることが難しいのか
- 読むことはできても書くことが難しいのか



数についても同様で、数字を読む、物を数える、数量と数字を対応させるなど、いくつかの段階に分けて考えられます。
「できない」と大きく捉えるのではなく、どこまではできていて、どこから難しくなるのかを確認すると、今取り組むべき課題が見つけやすくなります。
無理なく続けられる方法・量を決める
取り組む内容が決まったら、子どもと家庭の生活に合わせて方法や量を調整しましょう。
紙のドリルが合う子もいれば、タブレット教材のほうが取り組みやすい子もいます。また、毎日決まった量をこなす必要もありません。



最初から多く設定するよりも、「これなら続けられそう」と思える量から始め、物足りなければ少しずつ増やしていくほうが続けやすいでしょう。
家庭学習では、ほかの家庭と量を比べるよりも、子どもの今の力や疲れ具合、家庭の生活リズムに合わせて調整していくことが大切です。
【体験談】特別支援学校に通う息子の家庭学習の内容とペース
息子が取り組んでいる家庭学習の内容とペースは、以下の通りです。
| 学習の種類 | 内容・量 | 時間の目安 | 取り組むペース |
|---|---|---|---|
| こどもちゃれんじタッチ | 年長向けのワーク | 約15分 | 毎朝 |
| 学校の宿題 | 学習プリント1枚 | 5分以内 | 宿題が出た日 |
| 幼児向けの紙ドリル | ひらがな・数を中心に約4枚 | 約15分 | 放デイがない日 疲れに合わせて減らす |
これは、現在のわが家の取り組み方です。



同じ時間や枚数を目標にするというより、家庭学習を組み立てる一例として読んでいただければと思います。
毎朝は年長向けのこどもちゃれんじタッチを約15分
朝は、年長向けのこどもちゃれんじタッチに約15分取り組んでいます。
実際の学年とは異なりますが、今の息子が練習しているひらがなや数に合う教材として使っています。



毎朝取り組むことは続けながら、内容には選択の余地を持たせています。
学校の宿題はプリント1枚・5分以内
学校からは、1日1枚の学習プリントが宿題として出ています。
息子の場合、取り組む時間は5分もかからない程度です。
家庭学習の中では、この学校の宿題を基本にしています。
放デイがない日は幼児向けドリルを約4枚追加
放デイがない日は、学校の宿題とは別に、幼児向けの紙ドリルを約4枚行っています。
内容はひらがなや数が中心で、日によって違いますが、時間は15分程度です。
家庭学習の教材は学年よりも今取り組める内容で選んでいる
小学生になると、小学生向けのドリルや通信教育を選びたくなるかもしれません。



学年相当の教材にも取り組めるのでは、と迷うこともありますよね。
息子の場合は学年相当の勉強が難しいため、家庭で練習したい内容に合う教材を選んでいます。
ひらがな・数を練習できる幼児向け教材を使う
息子は小学2年生ですが、紙のドリルは幼児向け、こどもちゃれんじタッチは年長向けを使っています。
現在練習しているひらがなや数に合う内容だからです。
「小学生向け」と書かれていても、内容が難しければ、わが家が家庭で行いたい練習とはずれてしまいます。



反対に、対象年齢が低くても、必要な練習ができる教材は選択肢に入れています。
教材を探すときには、対象年齢だけで判断せず、実際の問題やワークを見て、何を練習できるのかを確かめることをおすすめします。
教科書準拠かどうかより家庭で補いたい内容を重視する
息子は特別支援学校に通っており、地域の公立小学校で使う教科書では学習していません。
そのため、現在は教科書準拠であることを教材選びの条件にしていません。
家庭で練習したいのは、学年相当の教科内容ではなく、読み書きや数の基礎です。



授業の予習・復習をしたい場合と、ひらがなや数の基礎を練習したい場合とでは、選ぶ教材も変わると思います。
家庭学習の量は予定や疲れに合わせて調整する
基本のペースはありますが、毎日同じ量をこなすとは決めていません。
放デイの予定や息子の疲れに合わせて、量や内容を変えています。
放デイの日は学校の宿題だけにする
放デイがある日は、朝のタブレット学習は行いますが、紙の学習は学校の宿題だけにしています。
宿題が短時間で終わっても、追加ドリルは行いません。その日の予定全体を見て、家庭学習の量を決めています。
疲れている日は追加ドリルを減らす
放デイがない日でも、疲れているときはドリルの量を減らします。普段の約4枚は、必ず終えなければならない枚数ではありません。



いつもの量を予定していても、実際の息子の様子に合わせて変えています。
学校が休みの日は好きなタッチのワークを選ぶ
土日など学校が休みの日は、こどもちゃれんじタッチの中で、息子が好きなワークを選んでよいことにしています。
毎朝取り組む習慣は続けつつ、休日は本人が選べる余地を持たせています。
家庭学習を習慣にして感じた変化と、続ける工夫
息子の場合、家庭学習を取り入れたことで、生活リズムが整いやすくなりました。
また、好きな遊びと学習のメリハリもつけられるようになったと感じています。
毎日の生活リズムが整いやすくなった
わが家では時間帯別に家庭学習を習慣付けたことで、毎日の生活リズムが整いやすくなったと感じています。
家庭学習は、問題を解くための時間であるとともに、生活の中で繰り返す習慣のひとつにもなっているのかもしれません。
ゲームやタブレット遊びの前に学習する
わが家では、息子がゲームやタブレットで遊ぶ前に学習するようにしています。
学習と遊びを別々に考えるだけでなく、「学習してから遊ぶ」という流れを日々の生活の中に置いている形です。



息子の場合は、この順序を取り入れることで、学習と好きな遊びのメリハリをつけられました。
ゲームの回数を増やしたい日は学習を多めにすることもある
息子がゲームの回数を増やしたい日は、学習を普段より多めにすることもあります。



自分から「今日は多く勉強するから、ゲームをたくさんしたい」など交渉してくれます。
知的障害のある子の家庭学習についてよくある質問
ここでは、ひらがなや数の具体的な練習、教材選びについての疑問に答えます。
- 「ひらがな」がなかなか覚えられないときは、どう教えればよいですか?
-
まずは、①文字を見分けること、②文字と音を結びつけること、③書くことのうち、どこで難しさがあるかを確かめてみてください。
例えば、同じ文字を選ぶことはできるか、読み上げた文字を選べるかなど、課題を分けると取り組めることを探しやすくなります。読む練習と書く練習を、必ず同時に進める必要はありません。
- 数を数えられても、数字を選ぶ問題が難しいときはどうすればよいですか?
-
「1、2、3……と言う」「物を一つずつ数える」「数えた数量に合う数字を選ぶ」を分けて、どこまでできるか見てみましょう。
練習例としては、少ない数の実物を一緒に数え、その数量に合う数字カードを選ぶ方法があります。一度にすべてを求めず、数える部分を大人が手伝うなど、課題を分けて試すこともできます。
- 紙のドリルとタブレット教材は、どちらを選べばよいですか?
-
家庭で練習したい内容と、子どもが取り組みやすい提示方法から考えるとよいと思います。
例えば、紙のドリルなら文字や問題の見やすさ・書く量を、タブレットなら音声での説明や操作のしやすさを確かめてみてください。どちらかひとつに絞る必要はなく、わが家では両方を使っています。
なお、子供の発達や特性によっては、タブレット学習でも問題を理解するために大人の手助けが必要な場合があります。
- 学年より下の通信教育を受講することはできますか?
-
実際の年齢や学年と異なるコースを受講できる教材もあります。こどもちゃれんじの公式案内では、年齢と異なるコースも申し込めるとされています。
わが家でも、息子の実際の学年とは異なる年長向け教材を使っています。ただし、対応や手続きはサービスによって異なるため、申し込み前に希望するコースを受講できるか確認してください。
まとめ|子どもに合う家庭学習は、目的・内容・続けられる量から考えましょう
知的障害のある子の家庭学習は、実際の学年だけでなく、今取り組める内容と家庭で補いたいことから考えていくことをおすすめします。
特別支援学校に通う息子は、読み書き・数の練習と机に向かう習慣作りを目的に、宿題・紙ドリル・タブレット教材を組み合わせています。
放デイの日は追加ドリルをせず、疲れている日は量を減らすなど、毎日同じ量にはこだわっていません。
生活や作業を中心にした学習など、子どもによって選択肢も異なるはずです。
まずは「家庭で何を補いたいか」を1つ決め、子どもが今できることを確認し、無理なく続けられる量から始めてみてください。














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